多くの女性を悩ませる「冷え」は、日々の食事を見直すことでケアが期待できます。食べ物には体を温めるものと冷やすものがあり、正しく選ぶことが大切です。
この記事では、東洋医学の知恵や栄養学に基づいた冷え対策の食材選びから、朝のルーティン・外食時の選び方まで具体的に解説します。今日から実践できる食習慣を取り入れて、冷えにくい体を目指しましょう。
自分の「冷えタイプ」を知るセルフチェック

まず自分の冷えの状態を正しく知ることが、食事による冷え対策の第一歩です。自分がどのタイプに当てはまるかを確認しましょう。
隠れ冷え性の兆候を見逃さないためのチェック項目
自覚症状がなくても体が冷えている「隠れ冷え性(内臓型)」の可能性があります。以下の項目に2つ以上当てはまる方は、食事改善からケアを始めていきましょう。
□ 平熱が36℃以下である
□ お腹・みぞおちを触るとひんやり感じる
□ 風邪を引きやすく疲れが取れにくい
□ 便秘や下痢を繰り返している
□ 冷たい飲み物を日常的によく飲む
これらは代謝が低下しているサインである可能性があるとされています。
手足の冷えと内臓の冷えを見分けるポイント
冷えには大きく「末端の冷え」と「内臓の冷え」があり、原因と対策が異なります。
末端の冷え(四肢末端型)
手足の指先が特に冷たいタイプ。血行不良・筋肉量の少なさが主な要因とされています。食事では血行をサポートする食材(生姜・にんにく・ビタミンE)が向いています。
内臓の冷え(内臓型)
手足は温かいのにお腹や腰が冷たいタイプ。冷たい飲食物の過剰摂取・冷房による冷えが主な要因とされています。食事では温かい汁物・根菜類・発酵食品のケアが向いています。
自分の冷えがどこから来ているかを把握することが、食事選びの精度を上げるポイントです。
東洋医学の視点で選ぶ体を温める食材の分類ルール

食材には体を温める「陽」と冷やす「陰」の性質があると東洋医学では考えられています。スーパーでの買い物に活かせる見分け方のルールを覚えましょう。
地中で育つ根菜類を献立に積極的に取り入れる
土の中で育つ野菜は体を温める「陽」の性質を持つとされています。代表的な食材と活用方法を紹介します。
おすすめの根菜類
にんじん・ごぼう・れんこん・大根・山芋・さつまいも
これらは冬の寒さに耐える力を蓄えており、食物繊維も豊富で腸内環境のサポートにも役立つとされています。煮物・豚汁・スープにして温かい状態で摂ることで、内臓から温めるサポートが期待できます。
寒い地域・冬が旬の食材を意識して選ぶ
寒い場所で育つ食材は体温を維持する性質があるとされています。冬が旬の野菜や寒冷地で採れる食材を選ぶのがポイントです。
一方、南国育ちの食材(バナナ・マンゴー・きゅうり・トマトなど)は体を冷やす性質があるとされています。夏野菜は食べる量を控えめにするか、加熱して食べるなどの工夫が必要です。季節に合わせた旬の食材選びが、自然な温活につながります。
暖色系・色の濃い食材を意識して取り入れる
東洋医学では、色が濃く暖かい色の食材は体を温める傾向があるとされています。
温める性質があるとされる食材の色の目安
- 赤・黒・オレンジ
└小豆・黒豆・かぼちゃ・にんじん・ひじきなど - 発酵食品
└味噌・納豆・ぬか漬け(腸内環境を整えて代謝をサポートするとされています)
あくまでも東洋医学的な考え方であり、色だけで判断するのではなく、食材の特性を合わせて理解することが大切です。
熱を生み出す筋肉を作るタンパク質の摂取術

食べ物から熱を作るには、筋肉の材料となるタンパク質が欠かせません。毎食意識的に取り入れることが、冷えにくい体づくりのサポートになるとされています。
1日3食の中でタンパク質をバランスよく補うコツ
タンパク質は一度に大量に摂っても吸収されにくいとされており、毎食に分けて摂ることが大切です。肉・魚・卵・大豆製品を毎食1品は取り入れましょう。
成人女性の1日の推奨摂取量は50g。毎食手のひら1枚分を目安にすると取り入れやすくなります。忙しい日でも、納豆・卵・豆腐を活用すれば手軽に補給できます。
よく噛んで食べることで食事誘発性熱産生をサポートする
よく噛んで食べるだけで、食後の体温が上がりやすくなるとされています。これを「食事誘発性熱産生(DIT)」と呼び、消化の過程で熱が生み出されます。
一口につき20〜30回噛むことを意識しましょう。咀嚼することで胃腸の負担も減り、栄養の吸収をサポートするとされています。
代謝をサポートするビタミンB群・パントテン酸を意識して摂る
代謝のサポートには、ビタミンB群(B1・B2・B6・B12)が重要とされています。糖質・タンパク質・脂質をエネルギーに変えるサポートをする栄養素です。
パントテン酸(ビタミンB5)は自律神経のサポートに関わるとされており、レバー・鶏肉・大豆・アボカドに多く含まれています。これらを意識した食事が冷え対策の底上げになります。
芯から温まるための食材と調理のポイント

冷え対策に役立つとされる食材と、その効果をより高める調理法を紹介します。
加熱した生姜のショウガオールで体を内側から温める
生姜は生で食べるよりも加熱することで温め成分が増すとされています。生の生姜に含まれる「ジンゲロール」は加熱により「ショウガオール」に変化し、体の芯から温める働きがあるとされています。
活用方法
スープ・豚汁・生姜湯・生姜紅茶など温かい料理や飲み物にじっくり熱を通して使うのが理想的です。1日の使用量は生の生姜10〜20g程度が一般的な目安とされています。
ヒハツ・山椒などのスパイスを料理に加える温活術
血行をサポートするスパイスも、冷え対策に役立つとされています。
おすすめスパイスと特徴
- ヒハツ(ロングペッパー)
└ピペリンという成分が末梢血管の血流をサポートするとされています。沖縄の伝統的なスパイスで健康食品売り場でも入手可能です。 - 山椒
└胃腸を温めて消化をサポートするとされています。鍋料理・焼き魚・汁物に◎ - フェンネル・八角
└胃腸の働きをサポートするとされている薬膳スパイス。スープや煮込みに加えると手軽に取り入れられます。
いつもの料理に少し加えるだけで、専門的な温活が取り入れやすくなります。
発酵食品・腸活で体の内側から温活をサポートする
腸内環境を整える「腸活」は、冷え対策と密接な関係があるとされています。腸内の善玉菌が活発になると代謝が上がりやすくなるとされています。
積極的に摂りたい腸活食材
| 発酵食品 | 味噌・納豆・ぬか漬け・甘酒 |
| 食物繊維 | ごぼう・れんこん・オートミール |
| オリゴ糖 | バナナ・はちみつ・玉ねぎ |
毎食1品を目標に取り入れると、無理なく続けやすくなります。
代謝のスイッチを入れる朝の温活ルーティン

1日を温かい体で過ごすには、朝の過ごし方が重要なポイントのひとつです。代謝のスイッチを入れる習慣を作りましょう。
起床後すぐに白湯を飲んで内臓を温める
起きてすぐに温かい白湯(50〜60℃)を飲むと、眠っていた内臓が目覚めやすくなるとされています。一気に飲むのではなく、ゆっくりと少しずつ飲むのがポイントです。内臓が温まることで基礎代謝のサポートが期待できます。
生姜をすりおろして加えた「生姜湯」にすると、ショウガオールの温め効果もプラスできるのでおすすめです。
体温を1日キープするために朝食を欠かさない
朝食は1日のエネルギー源を確保するために重要です。寝ている間に下がった体温を上げ、日中の代謝をサポートするとされています。
冷え対策に向いている朝食の例
- 温かいお味噌汁+ごはん+卵料理
- 生姜入り豚汁+納豆ごはん
- 根菜スープ+全粒粉のパン
パンよりもお米は腹持ちが良く体を温める食材とされています。朝食をパン食から「ご飯+温かいお味噌汁」にすることで、より内臓から温めるサポートが期待できます。
夏のエアコン・冷飲食による内臓冷えを防ぐ対策

夏でも「内臓冷え」に悩む女性は多いとされています。冷房や冷たい飲み物によるダメージから体を守る工夫をしましょう。
冷たい飲み物を避けて常温以上の飲料を選ぶ習慣
夏場でも極力氷入りの冷たい飲み物は控えることをおすすめします。内臓が急激に冷えると消化機能が低下して代謝に影響することがあるからです。
冷え対策に向いている飲み物
- 白湯・生姜湯(内臓を直接温める)
- ほうじ茶・黒豆茶(ノンカフェインで飲みやすい)
- 甘酒(腸活サポートにも)
どうしても冷たいものが欲しいときは、少量を口に含みながらゆっくり飲むことで内臓への急激な刺激を和らげやすくなります。
夏冷えのケアに役立つ具だくさん豚汁の活用
夏こそ温かいスープで内臓をケアすることが重要とされています。豚肉のビタミンB群・根菜の食物繊維・味噌の発酵成分が揃う豚汁は、一度に多くの温活食材を摂れる一品です。
豚汁の温活食材の組み合わせ例
- 豚肉(タンパク質・ビタミンB1)
- ごぼう・にんじん・大根(根菜の温め効果)
- 生姜(加熱ショウガオール)
- 味噌(発酵食品・腸活サポート)
多めに作り置きして、日々の食事にプラスする習慣が取り入れやすくおすすめです。
外食やコンビニでも迷わない冷え対策の食べ物の選び方

忙しいときでも食べ物を賢く選べば、冷え対策は継続できます。日常生活の中で体を冷やさない選択を身につけましょう。
コンビニではお米系のメニューを中心に選ぶ
コンビニで迷ったら、小麦製品よりもお米を選ぶのが基本です。東洋医学の観点から、お米は体を温める性質があるとされています。
コンビニ温活フードの選び方
- おにぎり(具材は鮭・梅干し・昆布など陽性のものを)
- 根菜の入ったスープや豚汁
- ゆでたまご(タンパク質補給に)
- 温かい飲み物(生姜湯・ほうじ茶・甘酒)
揚げ物・スイーツ・アイス類は内臓を冷やしやすいため、頻度に気をつけましょう。
晩酌時は体を冷やしにくいお酒の選び方
お酒を楽しむときも、体を温める種類を選ぶのがよいでしょう。冷え性対策として選ぶならアミノ酸を含む日本酒や、ポリフェノール豊富な赤ワインが比較的向いているとされています。
ビールや炭酸系カクテルは体を冷やしやすいとされているため、冷え性の方は控えめにしましょう。お湯割りや温かい飲み方を取り入れることで、体への負担が減りやすくなります。
ただし、アルコール自体は一時的に温かく感じても深部体温を下げることがあるため、飲みすぎには注意が必要です。
まとめ|冷え対策の食べ物選びは「選ぶ・続ける」ことが鍵
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冷え対策は日々の食べ物の選び方から始まります。
今日から始められる食事改善のポイント
- 根菜類・生姜(加熱)・発酵食品を毎日の食事に取り入れる
- タンパク質を毎食手のひら1枚分を目安に摂る
- 起床後に白湯または生姜湯を1杯飲む
- 朝食を欠かさず、温かいお味噌汁・スープを添える
- 冷たい飲み物を常温・温かいものに切り替える
- コンビニではお米・根菜スープ・ゆでたまごを選ぶ
- お酒を選ぶなら日本酒か赤ワインがおすすめ
自分に合った温活食材を継続的に取り入れることで、冷えにくい体への変化が期待できます。ぜひ今日から一つずつ実践してみましょう。


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